ガチのワンカット映画
いきなりですが、ワンカットっていいですよね。
MVとかでワンカットのやつ好きですよ。長回しともいいますよね。 つまりは、始めから最後まで切り貼りせずに1本の映像作品にするということです。 途中で止めることもできません。
MVとかの映像作品ならみなさんも見たことあるかもしれません。
オタク的にはeveryingのカラフル・ストーリーとかが身近かな。
サカナクションのアルクアラウンドもそう。OK GOって海外バンドのMVも有名ですよね。
数分間のMVでさえ作るのが大変そうなのに、この手法を映画まるまる一本でやった作品があります。 140分まるまるワンカットの「ヴィクトリア」
(他にも探せばワンカット映画はあるんですが、たまたま私が見たことあるやつがこれだけなので他は知りません)
本当にワンカット
この映画はヴィクトリアという主人公の女性の一晩を追った映画です。 そして、ヴィクトリアはクラブで踊って楽しんだのちに男性グループに話しかけられて事件に巻き込まれてしまいます。 本当に酔っぱらいは最悪だな〜って感じのストーリーです。
そして、本当にワンカットです。 途中で予定外のハプニングが起きても撮影は続けていく方針だったらしいです。びっくりですね。 まぁ確かに少し違和感がある場面はありますが、そこまで気にならない程度です。
映画の中で何度も場面が変わるのですが、どうやって撮ったんだろう?というくらいスムーズに場所が切り替わっていきます。 当たり前ですが、事前にかなり入念に計算をして撮影に挑んだんだろうなと思います。
まぁストーリー自体は「こうはならんやろ?」って感じの現実味のない出来事が起きるので、そこは好き嫌いはあると思います。
リアルタイム140分で人はどこまで堕ちるか
この映画は、主人公のヴィクトリアが140分の間でどんどん堕ちていき破滅に向かっていく様が生々しく描かれています。 やはりワンカットであることで没入感もマシマシですね。
また、この破滅に向かっていくシナリオだからこそワンカットである必要性があるというのはとても感じましたね。
ワンカットであることで緊迫感、焦燥感が強く出ているので、とても効果的な撮影方法なのかなと思います。 ただ美しい構図だったり上手い演出だったりは期待しないでください。 とはいえこの映画の重要な要素である臨場感はかなり出ていますし、それだけでワンカットの価値はあると思いますね。
あと、臨場感が出過ぎて他の映画ではあまり得られない感覚を得ることができます。 簡単に言うと「飲みすぎて酔っ払ったまま始発まで待った上でジェットコースターに乗る」って感じの気分。 そんな最悪な時間を楽しむことができます。
褒めてますよ!それだけ作中の空気感を直に感じることができるよくできた映画ということです。
まとめ
ここまで記事に書いておいて、自分はあまり長回し自体は好きじゃないです。 場面を切り取ることが映像だと思いますので・・・
とはいえ、物珍しさで見てみる分にはとても価値のある映画だと思います。 他に存在するワンカットの映画の出来は知らないですが、ワンカットにすべき題材を高い技術で一本の映像にした素晴らしい映画だと思います。
興味があれば、Netflixで見られます→ヴィクトリア
明日はほろあまさんです。わたしですね。がんばるぞー
このアドベントカレンダー、しんどくなってきたけどまだまだ頑張ります(島村卯月)
明日も イキます!(七尾百合子)